Femtech Fes! 2021
Fetech Fes! 2021へ行ってきました。
fermata さんが開催するFemtech Fes! 2021は、世界中の最新フェムテック製品に直接触れられる過去最大のイベント。
生理学的女性は、月経、妊娠~産後、更年期、と体の変化が大きく、何かと体やメンタルに不調を感じやすいにもかかわず、
改善する手段にたどり着くのが難しいですよね。
性生活においても、正しい性の知識を学ぶ機会がなく、うまく快感を得ることができなくても、
不快感や痛みがあったとしても「そのうちなんとかなるものだ」と覆い隠されてきました。
フェムテックは、そんな女性の不便さや不快さに寄り添いながら改善のサポートをしてくれる製品です。
今回のFemtech Fes! 2021では、世界中の最新フェムテック企業150社が製品を展示する、
フェムテックのディズ〇ーランド的なイベントで、フェムテックには少々見慣れてきていた私でも、
9割は初見の製品でした。「え!そんなんめちゃ便利やん!」と心の中で叫びまくり。
私はセックスのプレジャー面が専門なので、ここではセクシャルウェルネス部門で見つけた素敵な製品たちを紹介します!
まずはiroha(イロハ)。
見た目が可愛いのにしっかり気持ちいいアイテムたち
デリケートゾーンのケアアイテム
精液を採取してスマホで見るキットもある
irohaといえば、もっちりプニプニの振動アイテムですが、累計出荷数37万個ですって!すごない?
irohaのプレジャーアイテム、デリケートゾーンケアのiroha INTIMATE、性機能サポート、妊活サポートのTENGA HEALTHCAREのブースは、常に来場者の方々が興味津々で製品を手に取りスタッフの方と会話をしていて、とても賑わっていました。
ちなみに、先日ランドリーボックスさんのところでiroha petit(イロハプチ)レビュー記事を書かせてもらったのでぜひそちらも見てくださいね。選び方、楽しい使い方についても書いてます!
そして、ペンダント型のバイブVESPER(名前もめちゃくちゃ素敵やん♡)や、USB一体型バイブなどの、静かで洗練された製品を次々に生み出すアメリカのCRAVE(クレイヴ)。
展示されていたのはペンダント型のVESPERとWINK+。
VESPERはこんなに細いのにどこからこの振動が!?
WINK+は、持ってみると意外と重い。
しかしこの沈み込むような重さと深い振動が良いんだよなぁ。
こちらのCRAVEは、製品ももちろん素敵で高機能なんだけど、オフィシャルのインスタアカウントが大好き。
ストーリーズもいつもユニークで、デザイナー兼共同創業者のTi Chang氏ご本人がたびたび登場して、
性の知識をユニークに発信してます。絶対フォローして!
Dame Products(デイムプロダクツ)は、セクソロジストのAlexandra氏、MITエンジニアのJanet氏が2014年に、
セックストイとしては過去最高額でのクラウドファンディングでEvaという製品を作り、一躍有名になりました。
Evaの特徴は、何といってもそのユニークな形と使用方法。クリトリスに当たるように外陰部に装着して使います。
男女間でのセックスのオーガズムギャップを小さくするために作られました。
今回は進化版のEva2、今流行中の吸引系アイテムや、指にはめて使うアイテムなど、
カラフルで形もかわいいアイテムが展示されてました。
今一番気になっているのがLIONESS(ライオネス)。これがまた斬新で。見た目はふつうの二股のバイブ。
しかし、アプリと連携させて使うと、骨盤底筋と腟の収縮を計測してオーガズムをグラフで可視化してくれるんですよね。
「え?なんのために?」と思うかもしれませんが、オーガズムって常に一定ではなくて、
その日のコンディションや使った潤滑剤、お酒などの摂取したもの、月経の周期によって変化があって、
いつ、何をしたらより気持ちよくなれるのかを分析できるんです。
今までオー□ズムを感じたことがなかった人も、これを使ってグラフを見ながら自分の好きな刺激を探していき、
初めてイキました!って人もいるそう。日本に上陸したてのほやほや!
イギリス発のJe Joue(ジェ・ジュー)も素敵なブランドなのでアイテム選びの候補に入れて欲しいです。
先日ラブピースクラブのラフォーレ原宿店でJe Joueのいくつかの製品を久々に触ってみたけど、
Je Joueの製品は、これまでの振動系アイテムに飽きた人も気に入るはず。
何がいいかって、超低周波の振動。‟ブーーン”や‟ビーーン”といった表面をただ震わせる振動じゃなくて、
‟ドゥドゥドゥドゥドゥッ”(伝え方むずかし!)って、深く深く振動が染み込んでいく感じ。
とにかく普通のローターとは全然違う。手のひらにすっぽり隠れるようなコンパクトサイズでこの刺激は他にはないと思う。
こんなに熱弁するわりに実はまだ持ってないんですけども、近いうちに買うつもり!
カナダのDESIRABLESは初見ですが、この陶器製のDALIAを見て、日本にも硬いディルドがやってきたか!と驚きました。
というのも、日本ではディルドといえば男性器をかたどったゴム製のものがほとんど。
しかもそこまでメジャーではないジャンルなんです。振動なら電動を、という人が多いからでしょうかね。
一方で欧米では、ガラス・陶器・ステンレス製の、硬くて冷たそうなディルドがたくさん売られています。
2019年、2020年にイギリスのロンドンに行った時に見たのは、
高級ランジェリーショップのカウンターで展示販売されている陶器製の美しいディルド(数万円)、
大型アダルトショップの棚1つ全部を埋めていた、さまざまな形のガラス製ディルド。
お店の方に話を聞いてみると、腟のお腹側にある気持ちいいエリア(いわゆるGスポット)を探すのに、
硬いディルドは最適とのことです。温めて使うこともできて、とても人気だそう。
日本ではあまり見かけないと言うと驚いていました。
「パートナーの男性器が長くて奥まで入るのが苦痛……」そんなサイズ差による痛みを感じている人にぴったりなのが
OHNUT(オーナット)
これも初めて見た時には衝撃を受けました。
サイズ差による腟の奥の痛みを解消してくれるアイテムなんて見たことなかったし、
深く入らないように体位で調整するくらいしか方法がなかったんですよね。
潤滑剤を塗って滑りをよくしたら、ぷるぷるの柔らかい輪っかを1~4個根本に装着して使います。
腟の奥の痛みは、子宮内膜症などの婦人科系疾患も考えられるので、まずは婦人科で健康チェックしてから使ってください。
Femtech Fes! 2021では、他にもセクシャルウェルネス製品がたくさん展示してありました。
これからも素敵な製品が増えていくといいですね!
乃木坂にあるNew Stand Tokyoは、fermataさん運営のfemtech専門店。
そちらでもいくつかのセクシャルウェルネス製品を見ることができるので、気になる人は行ってみてください。
次回はFemtech Fes! 2021で参加したトークショーのレポート!
2022年9月に初の所著『新しいセックス』(扶桑社新書)が
発売になりました。
電子書籍もあるのでスマホやパソコンでも読めます。
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