世界の最先端フェムテックFemtech Fes!2024

2024-02-12 2024-02-12

BETSY

2/9-11の3日間六本木アカデミーヒルズで開催されていたFemtechFes!。2019年からスタートして今回で4回目の開催です。私は第2回目から3度目の参加。開催されるたびにエリアと出展ブースが増え、世界のフェムテック業界の熱量がますます高くなっていることを肌で感じる貴重なイベントです。

今回のFemtechFes!では氷山がキーモチーフになっており「氷山の一角（すでに誕生している選択肢）」「海面の下（まだ見ぬあらたな選択肢）」の2つのエリアで構成されていました。今すぐ使える＆発売に向けて準備ができているもの、開発が進んでいる新たなプロダクト・サービスをそれぞれ知ることができる仕組みです。

商品を実際に手に取ったり開発者やPRの方から直接お話を伺ったりしながら、すぐに使ってみたいアイテムや今後ライフステージが変わっていく過程で大きなサポートになってくれそうなサービスを知ることができました。

ここでは今回のイベントで見つけたセクシャルウェルネスに関するプロダクトを紹介します。

①ドイツのCyscover（シスカバー）。会陰から肛門にかけてフィルム状のシートを貼ることで、膀胱炎を含むSTI（尿路感染症）を防ぐプロダクトです。膀胱炎の90％は大腸菌が原因だと言われており、性交後の膀胱炎に悩む女性は少なくありません。

手の甲にシートのサンプルを貼っていただきましたが、本当に薄くて貼っているのがわからないくらい。触っても違和感がありません。

パラベン、香料、アルコール不使用のポリウレタン製で、全てのスキンタイプ、ジェンダー、年齢に使えます。発売はもうすぐとのこと。

②Materna MedicalのMilli（ミリ）は腟萎縮やワギニスムスなどで狭くなった腟を拡張するFDA認可のプロダクト。一般的にはサイズの違うダイレーターを一番細いものから順に慣らしていくため、複数のダイレーターがセットになったものがほとんどですが、こちらは電動で挿入部を膨らますことができるオールインワンのタイプ。HPによると、アメリカでは既に購入可能のようです。

③マレーシア発Wondaleafのユニセックスコンドーム。腟と男性器どちらでも装着することができるポリウレタン製のコンドームです。腟に装着する際には、外陰部の水分を拭き取って付属の潤滑剤を腟口周辺に塗ります。コンドームに指を入れた状態で挿入し、そのまま根元部分の紙を剥がして粘着部分を外陰部に貼りつけるだけ。

男性器に挿入する際には中のスポンジを取り除いて使います。男性器の水分を拭き取って潤滑剤をまぶし、コンドームを被せて空気を抜きながらフィットさせます。粘着部を男性器の根元周辺の皮膚に貼り付けます。

粘着部分があることでズレないのがメリット。サイズフリーで男女どちらにも使えるので、パートナーとお互いのコンディションや行為の内容によってどちらが装着するか選べるのもいいですよね。現在マレーシアのみでの販売だそうですが、是非使ってみたいので早く日本でも販売していただきたい！

④アメリカのLioness（ライオネス）。こちらはオーガズムの見えるバイブレーター。アプリに接続して使用すると、温度や圧力などの変化から、いつどのようにオーガズムを得たのかを知ることができます。私も愛用していて、レポートを投稿しています。気になる方はぜひ過去の投稿からチェックしてみてください！

私の使い方としては、月経周期や時間帯や併用したトイ、刺激のあるジェルによって体の反応がどう変化するのかを観察しています。オーガズムの自覚がない人も、オーガズム時特有の括約筋の動きをグラフから発見することもできるかもしれません。

⑤スウェーデンの高機能トイブランド、LELOのブースもありました。機能がユニークな上にラグジュアリーなデザイン、上質なテクスチャー。「使ってみたらどんな感じなんだろう？」と想像させるのが上手なブランドですよね。先日ロンドンでトイショップを巡った際にも店頭に並んでいました。海外の映画やドラマ内に登場するのも時々見かけます。

日本で人気なのは薄いシリコン膜の下で小さな玉が転がるORA3だそう。実は私も昨年購入しました。硬く尖らせた舌が這い回るような動きがとても官能的です。時短で楽しみたい時よりも、じっくり気分を高めたい時にぴったり。

一方で海外で売れているものは、吸引グッズのSONAに挿入用アイテムがくっついたようなENIGMA WAVEだそうです。ENIGMA WAVEのすごいところは、挿入部の動き。指をゆっくりローリングさせながら敏感なエリアを優しくリズミカルに圧迫するこの動き。かなりのテクニシャンだとお見受けしました！