Femtech Fes! 2021レポート 日欧セクソロジスト対談
今回参加したFemtechFes! 2021で一番楽しみにしていたのが、ラブライブアドバイザーOliviAさんと、
WomanizerのユーザーリサーチエキスパートのElisabeth Neumann(エリザベス•ノイマン)さんによる、
日欧セクソロジストのパネルディスカッション。
OliviAさんは会場で、Elizabethさんはオンラインでの参加でした。
ここでは私が個人的に興味を持った質問とおふたりの回答をピックアップしてみました。
(聞き落としたことや聞き間違えたところがあるかもしれませんがご容赦いただきたい!)
司会:セルフプレジャーについて、友人やパートナーとどう話したらいいですか?
Elizabethさん(以下E):相手との関係性にもよります。新しい友人に招かれてパーティーに行ってセクソロジスとだと自己紹介すると、自分の性生活をどんどん話してくる人が多いです。実は話したいと思っている人は多いと感じています。
OliviAさん(以下O):しがらみのない関係だからこそ話せるのかもしれませんね。
安全性が確認できる場所や関係であれば話したい人は多いと思います。
司会:セルフプレジャーの経験のない人へのアドバイスは?
O:セルフプレジャーの経験のない人には、まず心理的ハードルを下げることから始めることをおすすめしています。
日本ではまだセルフプレジャーのことを「秘めごと」だと考える人もいて、抵抗を感じています。
そういう方には、デリケートゾーンのケアから始めるようアドバイスして、関心を持ってもらいます。
空想することもセルフプレジャーの一環。セルフプレジャーの定義を広く持つことも大事です。
E:まずはセルフプレジャーに好奇心を持ってほしいです。そして、プレッシャーを感じないでほしい。
セルフプレジャーは「こうあるべき」ということはないし、「こうあるべきでない」ということもないです。
司会:セルフプレジャーにはどんなアイテムがあればより良くなると思いますか?
O:中に挿入するものには抵抗がある人も多いので、まずは外側のクリトリスを刺激するものをおすすめすることが多いです。
E:同じく外側を刺激するアイテムをすすめています。潤滑剤があるともっといいですね。
司会:日本では潤滑剤がまだ雑品として扱われていて、本当にデリケートゾーンに使っても安心なのか
不明なものもありますよね。材料を確認することも大事です。最後にひとことどうぞ。
O:自分の体を知ることは、人生の質を上げること。楽しんで探求してほしいです。
E:恥や恐怖があるかもしれないけど、時間をかけて徐々に自分に向き合っていってほしいです。
20分ちょっとの短い時間でしたが、おふたりがこのディスカッションで一貫して仰っていたのは、
まず自分の体のことを知ることが大事だということでした。
いきなり「セルフプレジャーにポジティブにならなきゃ!」「トイを買わなきゃ?」と焦らなくていいんですよね。
OliviAさんが最後に言っていた「自分の体のことを知ることはQOLを上げること」という言葉もとても印象的でした。
2022年9月に初の所著『新しいセックス』(扶桑社新書)が
発売になりました。
電子書籍もあるのでスマホやパソコンでも読めます。
Amazon